2026年5月29日から運用が開始された「レベル5大雨特別警報」。8月13日に千葉県で初めて発表され、その後、石川県・富山県、福井県でも相次いで発表されています。
本記事では、新基準とは何か、レベル5とはどのような状況なのかについて解説します。別の記事では、「レベル5大雨特別警報の発表基準」の情報を解説しています。知りたい情報に合わせてご確認ください。
レベル5大雨特別警報とは?
「レベル5大雨特別警報」は、大雨による災害が発生・切迫している可能性がある、最も危険な段階です。
警戒レベルは1~5まであり、レベル5では「命の危険・直ちに安全確保」が求められます。重要なのは、レベル5になってから避難するわけではないということです。危険な場所にいる場合は、レベル4までに避難することが基本です。
2026年5月29日から何が変わった?
気象庁は2026年5月29日より、新たな防災気象情報の運用を開始しました。
これまで「河川氾濫」「大雨」「土砂災害」「高潮」に関する情報は、警戒レベルとの対応が複雑でわかりにくいという課題がありました。今回の改善により、避難情報の5段階の警戒レベルに対応させ、情報名称の前にレベルの数字が付けられるようになりました(例:これまでの大雨警報は「レベル3大雨警報」へと変更)。
これにより、住民が直感的に現在の危険度を認識し、避難の判断をしやすくなっています。

それぞれの警戒レベル取るべき行動
5段階の警戒レベルにあわせて、とるべき行動をまとめると下記の通りです。詳細は気象庁の資料を合わせて確認してみてください。
- 警戒レベル1:最新の防災気象情報に注意する段階です。
- 警戒レベル2:ハザードマップ等で避難行動や避難経路を確認します。
- 警戒レベル3:危険な場所から、高齢者や避難に時間がかかる方は避難を開始します。
- 警戒レベル4:対象地域の全員が危険な場所から速やかに避難します(避難指示)。
- 警戒レベル5:すでに命の危険が切迫しているため、直ちに安全を確保する行動をとります。

「レベル5特別警報」と「警戒レベル5」は同じ?
意味合いや危険度は対応していますが、発表する機関が異なります。
「レベル5特別警報」などの防災気象情報は気象庁が発表するものです。
一方、「警戒レベル5(緊急安全確保)」や「警戒レベル4(避難指示)」は、対象地域の市町村が住民に向けて発令する避難情報となります。気象庁の情報を目安として、市町村が避難情報を発令する仕組みです。
レベル5大雨特別警報が出たらどうする?
レベル5大雨特別警報が発表された時点では、すでに安全な避難が難しく、命が危険な状況になっている可能性があります。無理に屋外の避難所へ向かうのではなく、今いる場所より少しでも安全な場所へ移動して身を守ることが重要です。
2026年8月26日には、千葉県での大雨を踏まえ、内閣府・警察庁・消防庁・国土交通省・気象庁が、レベル5大雨特別警報発表時にとるべき行動をまとめた資料を公表しました。河川や用水路、冠水した道路には近づかず、地下施設やアンダーパス、低地への移動も避けましょう。

また、浸水が懸念される状況では車での移動も危険です。気象庁などは、約30cmの浸水でも車が走行できなくなる場合があるとして、冠水した道路への進入を避けるよう呼びかけています。
2026年8月に相次いで発表|千葉・石川・富山・福井
2026年8月13日、千葉県で記録的な大雨となり、「レベル5大雨特別警報」が発表されました。
2026年5月に新制度が始まって以降、レベル5大雨特別警報が発表されたのは全国初です。同日には「レベル5土砂災害特別警報」も発表され、こちらも新制度開始後初となりました。
千葉県での発表後、8月27日には石川県と富山県、8月30日には福井県でもレベル5大雨特別警報が発表されました。新しい制度はすでに複数の地域で実際に運用されており、今後も大雨時には目にする可能性がある情報といえます。
今回の大雨をきっかけに、この新しい名称を初めて知った方も多いかもしれません。今後の大雨や台風でも使われるため、「レベル5を待たず、レベル4までに避難する」という考え方を覚えておきましょう。
まとめ
レベル5が発表・発令された時点での屋外移動はすでに危険な場合が多いため、警戒レベル4までに避難を完了させることが命を守るための鉄則です。
自治体から警戒レベル4(避難指示)が発令された際、または発令されていなくても警戒レベル4に相当する防災気象情報が発表された際には、速やかに危険な場所から避難行動をとるように心がけてください。

大雨や洪水では、自宅が浸水していなくても停電や断水が起こることがあります。警報の意味を知るだけでなく、いざという時に困らないよう、平時から最低限の備えも確認しておきましょう。
日常の道しるべノート 
